フルマラソンを走るときの消費エネルギーはどのくらいか?
2018.2.18
こんばんは。
本日はフルマラソンの消費エネルギー量についてお話します。
フルマラソンを1回走ると約2000~3000kcalを消費するといわれています。
これは成人が1日に必要とするエネルギー量に相当します。
走ったときに消費するエネルギー量を算出するための簡単な方法として、「体重1kgあたり、1km走るのに、1kcal消費する」という考え方があります。
例えば、体重60kgのランナーであれば、60×42.195=2530kcalのエネルギーを消費する計算です。
体重が同じであれば、2時間前半のタイムで走るトップランナーでも、5時間台のランナーでも、計算上はおおよそ同じエネルギー量を消費します。
つまり、消費エネルギーは走るスピードにかかわらず、ある程度一定だということです(ただしこの計算は、レース条件などによっても変化するのであくまでも目安としてとらえてください)。
また、ランナーは体重を落とせば速くなるというのは本当なのでしょうか?
確かに、体重を1kg減らすとフルマラソンのタイムが3分縮まる、といわれています。
ランニングの着地時には体重の3倍の衝撃が脚にかかることから考えても、体重が軽いほうがケガのリスクも少なく、速く走れるという考え方はまちがいではないと思われます。
しかし「体重が軽いほど速くなるなら、食事を減らそう」という安易な考え方には問題があります。無理なダイエットで大切な筋肉まで落としてしまっては意味がないのです。
筋肉量の低下は、スピードやスタミナの低下につながり、基礎代謝量(安静状態で生きていくために最低限必要なエネルギー量)が減るため、かえってやせにくい体質になってしまいます。走りに適した筋力アップで長い距離をこなせるようになれば、自然と体脂肪も落ちていきます。
ランナーのみなさんは自分の消費エネルギー量をきちんと把握し、体重の自己管理を徹底してみてください。
本日は以上です。
ありがとうございました。
参考文献
マラソン快走のための実践栄養学「走る」ための食べ方 | ||||
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